家を建てる際に、シロアリ対策は大事な要素のひとつ。何千万もかけて建てた家がシロアリに食べられてダメになってしまったら…。と考えると、どんな対策をしているのか?保障はあるか?といったこともハウスメーカーを選ぶ重要な要素になってきます。
特に沖縄はシロアリの種類も多く、コンクリートも食べてしまうほど凶悪なんだとか。今回は沖縄のシロアリとその対策について書いていきます!
シロアリが食べるのは木造住宅だけじゃない
シロアリが好むのは木材ですが、木材以外も食べるって知ってましたか?紙や畳はもちろん、コンクリートやプラスチック、ケーブルや釘などなんでも食べるのが沖縄のシロアリです!沖縄はコンクリート住宅が主流ですが、最近はコンクリート住宅がシロアリ被害にあうこともあり、むしろ最新のシロアリ対策をした木造のほうが選ばれることも増えているそうです。
沖縄にシロアリが多い理由
シロアリの活動には暖かく湿度のある環境が最適だそうです。なるほど、沖縄ですねw
気温が6度以下になると死なないものの活動を停止するらしいのですが、沖縄は6度以下にはなりませんw そんなわけでシロアリが休むことなく年中無休で活動している沖縄は、シロアリの被害が必然的に多くなるようです。
それから、沖縄はシロアリの種類も豊富。全国的に被害を与えるシロアリはヤマトシロアリとイエシロアリの2種類ですが、沖縄にはダイコクシロアリやアメリカカンザイシロアリといった外来種の凶悪なシロアリもいます。ヤマトシロアリやイエシロアリは乾燥が苦手ですが、ダイコクシロアリやアメリカカンザイシロアリは乾燥した環境でも元気いっぱい!輸入家具や梱包材と一緒に侵入することもあるそうです。こわい!
シロアリに食べられている家は耐震強度も弱くなります。阪神淡路大震災で全壊した家の多くがシロアリ被害や腐朽のある物件だったとか。シロアリ対策だいじ。

参照元:シロアリ110番 https://www.nikkan.co.jp/releases/view/18562
シロアリ対策のチェック項目
ハウスメーカーを決める際に、各メーカーがどのようなシロアリ対策を行っているか私たち夫婦がチェックしたのは以下の項目です。
・「布基礎構造」ではなく「ベタ基礎構造」か?
・木材に施されるシロアリ対策はどのようなものか?
・床下点検口があるか?
・メンテナンス・保証はあるか?
・「布基礎構造」ではなく「ベタ基礎構造」か?
布基礎構造は、柱と柱を線でつなぐ基礎の打ち方で、ベタ基礎構造は家の下が全部コンクリートの基礎です。沖縄のシロアリはコンクリートも食べるとはいえ、シロアリの侵入防止にはベタ基礎のほうがいいことは間違いない。だって大好物の木材までが遠くなるから。

木材に施されるシロアリ対策はどのようなものか?
ネオニコチノイド系の薬剤は、使用を禁止している国もあるそうなので安全性に不安があります。薬剤塗布・吹き付け:効果があるのは5年程度と言われていて、5年後の再処理が難しいし、表面だけの加工なのも心配。
加圧注入は防蟻液をコンプレッサーで加圧して木材の中まで注入するやりかたで、今のところこれが一番よさそうと思いました。使われている薬剤も人体に無害っぽい。加圧注入処理材を使っているところが安心かなと思いました。
ヒノキやヒバなど、シロアリに食べられにくい木材もあるようですが、コンクリートも食べるんだから他に食べるものなかったらヒノキでもヒバでも食べるよねって思いました。
加圧注入といえば緑の柱が有名?
床下点検口があるか?
どんな素材を使って家つくったとしても、なんでも食べるのがシロアリ。定期点検ができるよう、点検口を設けているかどうかは大事なポイントです。
メンテナンス・シロアリ保証があるか
点検口があれば、点検もセットですよねw保証がついていればなお安心です。ちなみに火災保険でシロアリ被害を賄おうとすると「老朽」ということで通らないこともあるようなので、火災保険をアテにするのはやめたほうがよさそうです。
5~6年毎の点検と予防措置が大切
シロアリの予防には、薬剤を散布する「バリア工法」と、毒餌をまいて巣に持ち帰らせる「ベイト工法」があるそうです。ゴキブリのホウ酸団子みたいなものですね!ベイト工法のほうが薬剤としても安全ですが、その分ちょっと割高。バリアで工法でもより安全な薬剤のほうが高くなります。30坪の家がバリア工法だと15万程度、ベイト工法だと30万程度が目安です。
自分でもできるシロアリ対策
シロアリは、家の周りの植栽や、置きっぱなしの木材からやってくることもあるとか。木材はすぐ捨てるか、ビニールをしいて直接土と触れ合わないように。私はシロアリこわいので「家の近くに木を植えるのはやめよう」と思いました。シロアリじゃない虫にも来てほしくないですからね。
湿気を好むので、家の中の水気を放置しないのも大切だそうです。締め切った物置で湿度が騰がるのも危険。家のなかの湿度に気を配り、家具や植栽からの侵入を防ぐよう注意する。
「家をキレイに保っておく」ことがシロアリ対策にもつながるようです。自分でもできることをきちんとして、シロアリとは無縁で暮らしたいと思います!
ちなみにシロアリの駆除剤や毒餌はネットで購入して自分でやることはできるみたいで沖縄では自分でやる人もけっこういるみたいです。自分でやれば確かに安いですが、防護服や養生シートが必要だったり、素人がやると処理漏れがおきやすいようなのでうちはお金がかかってもプロに任せるかな~。
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