沖縄の魔除け。ヒンプン、シーサー、ヒヌカン、石敢當。 | 沖縄で注文住宅を建てるブログ
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沖縄の魔除け。ヒンプン、シーサー、ヒヌカン、石敢當。

沖縄の魔除け。ヒンプン、シーサー、ヒヌカン、石敢當。 沖縄のこと
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沖縄には独自の文化があって神様も沖縄ならでは。シーサーと石敢當はよく目にするので知っていましたがヒンプンとヒヌカンは家づくりをはじめてから知りました。沖縄の守り神について紹介します!

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シーサー

沖縄魔除け四天王の中では一番有名ですね!

沖縄県などでみられる伝説の獣像。建物の門や屋根、村落の高台などに据え付けられる。家や人、村に災厄をもたらす悪霊を追い払う魔除けの意味を持ち、屋根の上に設置されることが多いとされる。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

犬っぽいけどもともとはライオンらしいです!獅子がなまってシーサー。ナルホド。(八重山ではシーシーというそうです。そっちのほうが獅子に近い!)沖縄の伸ばして発音するの可愛いですよね。ねーねー(お姉ちゃん)とか。

屋根の上に設置するようになったのは明治以降で、それはでは村落の入り口とかがメインだったそうです。今の沖縄ではマンション、公園、そのへんの道、至るところにいろんなシーサーがいます。お土産屋さんにあるシーサーも、かわいいのから怖いのまでさまざま。

屋根だと口をあけた阿形のシーサー、門柱だと阿吽のペア。門柱につけるか、屋根にのせるか悩んで工務店の担当さんに聞いてみたところ、最近はほとんどの人が門柱に設置していて、屋根にのせる人は少ないとのことでした。(昔は屋根職人が仕上げのサービスで、屋根の材料である漆喰と瓦を使って作っていたそうです。)

余談ですがシーサーには雄と雌があって、口を開けてる方が雄、口を閉じてる方が雌。その理由が「男を言うべきことを言う」「女はつつましやかに」だそうな。女だって言うべきことは言うよ!時代錯誤やな!口を開けているのは火を噴いて悪霊を退ける、口を閉じているのはつかんだ幸せを離さない、という意味もあるそうなのでそっちメインで都合よく信仰します笑

ペアの場合は口を開けてる方(雄)を向かって右側に設置します。鬼門に置くと鬼がはいってくるのを防いでくれます!

我が家のシーサー探しについてはコチラで書いてます。

ヒンプン

ヒンプンとは!玄関の前に設置される壁です。『屏風』の意で、沖縄の魔物(マジムン)は角を曲がるのが苦手なので、この壁で魔物が入ってくるのを防ぐそうです。(曲がるのが苦手とかかわいいですね)沖縄の伝統的な住宅はこのヒンプンがあるので玄関扉は設けないそうです!

ヒンプン

美ら島物語 島くとぅば http://www.churashima.net/word/32.html

石垣やコンクリート、石灰岩など素材もさまざま。琉球石灰岩を使ったヒンプンは、沖縄らしさがあってとても素敵です。玄関ドアを隠してくれるのでプライバシー的にもいいですよね。

https://matome.naver.jp/odai/2134804031164553801

石敢當

石敢當は沖縄で歩いていると、いたるところで目にする『石敢當』の石碑。これも魔物(マジムン)を退治してくれる魔除けです。上述のとおり、沖縄の魔物は直進しかできないので、T字路や十字路に置かれています。あとは風水で悪いとされる場所にもおいておくそうです。

もともと唐の時代に中国で始まった文化で、福建省の強い武士の名前が由来だそうです。名前を見ただけで魔物が砕け散ってしまうとか!

名前を見ただけで砕け散る!!!!!

メッチャ強い。すごい。どんだけ強い武士だったんだ!
家が角地やT字路にの突き当りだったら石敢當に守ってもらうのがよさそうです!石敢當があれば絶対に魔物は入ってこれません!だって見ただけで砕け散るから!すごく安心!

石敢當

ヒヌカン

ヒヌカンは「火の神」の意味。火の神は、家の火(かまど)を司る神様で、家全体を厄災から守り、家族の健康を守ってくれる神様だそうです。

沖縄では、ヒヌカンに祀る香炉の灰(ウコール)を代々継承していくそうです。移住者で、新しい灰を近所のおうちからもらって仕立てる人もいるとか。

お祀りする場所は台所の南向きの場所。TOTOショールームで「ヒヌカンはどこに置きますか?」と聞かれ「???」となりました。沖縄で注文住宅を建てる際は『ヒヌカン用ニッチ』を用意する人もいるんだそうです。

ヒヌカンの用意

ヒヌカンに必要なものは下記のとおり。



香炉(ウコーロー)
線香(ヒラウコー)
ウブク茶碗
シルカビ

米と塩と線香は分かる、、シルカビはあれか、お札っぽいやつ?(白いのがシルカビ、黄色いのがウチカビでした。)シルカビは紙さまへの税金だそうです。神様税金とるんか…。黄色いウチカビはご先祖様用。ウブクはごはんです。知れば知るほどおもしろい沖縄カルチャー。

ヒヌカンの拝み方

ヒヌカンへのウサギムンは、水とお酒、塩は基本。それに「白ウブク」を、専用のお椀に三膳供えてください。お線香は12本と3本。ヒラウコーで数えると「タヒラと二分の一」です。

引用元:沖縄県メモリアル整備協会 https://oki-memorial.org/column/okinawapraywprds0927#i

なるほど

本日はチィタチ(ジュウグニチ)になりました。いつも家族を見守りくださり、ありがとうございます。ウティン、ジーチ、リュウグの神々様のお蔭で、家族皆が円満に健康に過ごしています。ありがとうございます。」

引用元:沖縄県メモリアル整備協会 https://oki-memorial.org/column/okinawapraywprds0927#i

なるほど

難しい!

とにかく1日と15日にお供えしてお詣りするそうです。台所の神さまなので、母・妻の相談をよく聞いてくれるそう。相談はしてもいいけど愚痴や悪口は言ってはいけないんだとか。表現に要注意ですね。ないちゃー夫婦の私たちがカタチだけマネしても意味ないかなと思ったのでお迎えは見送りましたが、こういう信仰も大切にしたい文化ですね。(ヒヌカンは魔除けというより神様でしたね。)

おまけ①スイジガイ

最後に四天王からは漏れましたが、スイジガイも紹介しておきます。こちらも沖縄の魔除けで、玄関や門にぶらさげて使います。6本の突起がある貝殻で、その見た目が「水」に見えることから『水字貝』、火難を除けてくれると言われているそうです。ヒンプンに乗ってたりもします。カワイイ。

おまけ②サンとゲーン

サンは沖縄の身近なお守りで昔はススキを結んだものでしたが、最近はリボンやチラシ、ストローの袋や割りばしの袋などを使って作ったりもするそうです。本当に身近なものなんですね。子供にもたせたり、おすそ分けや重箱につけたりするとか。お弁当についてることもあります。「さんぐわー」と言ったりします。

サンの大きいバージョンがゲーンで、こちらはお盆やシバサシの時に家の四隅や軒などあちこちにぶらさげて魔物が寄ってこないようにします。(旧暦の8月ごろは、マジムンが現れる時期とされていて魔除けの行事が行われるそうです。)

サンの由来がおもしろかったので載せておきます。

ヂャーナマ島の漁師のオジーの伝説

サンの由来は、羽地内海に浮かぶ屋我地島、その近くにある小さな島ヂャーナマ島にあります。この島に昔、連れ合いに先立たれた漁師のオジーがおり魚を獲りながら悠々自適に余生を過ごしていました。

ある日、めずらしく大漁になり、 今日は、ごちそうだと思っていると、どこから、ともなくマジムンの大群がやってきてオジーが釣ってきた魚を食い荒らしました。

マジムンが去ると、食い散らかした魚は 元に戻っているのですが、オジーが食べると嘔吐や下痢をしました。どうやら、マジムンは魚の精を食べてしまいその為に魚は鮮度を失い腐っていたのです。

弱ってしまったオジーですが、ある時、 やってきたマジムンが、魚に手をつけず 口惜しそうに去っていった事がありました。

オジーが不思議に思ってみると、膳の側に、ススキで結った 小さなサンがあったのです。オジーが試しにススキを結って膳に置くとそれからマジムンは現れなくなったそうです。

引用元:沖縄大辞典http://blog.livedoor.jp/ryukyuhattuken/archives/%E3%80%90%E6%B2%96%E7%B8%84%E3%81%AE%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%80%91%E3%81%A9%E3%81%86%E3%81%97%E3%81%A6%E3%82%B9%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%81%AF%E9%AD%94%E9%99%A4%E3%81%91%E3%81%AA%E3%81%AE%E3%81%8B%EF%BC%9F

沖縄ならではの魔除けグッズの数々、いかがでしたでしょうか!これだけあればマジムンもこわくないですね!調べるうちに琉球王朝と中国との深い関わりや、沖縄の行事についての理解を深めることができたのもよかったです。

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